コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(Contents Delivery Network)


Contents Delivery Network (コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)とは、CDN (Content Delivery Network、コンテント・デリバリー・ネットワーク)を意味する和製英語である。

コンテンツとコンテント

それぞれの意味

  • Content (kənˈtent、コンテント)
    • 【ITメディア用語】一般に日本でコンテンツと呼ばれている事柄に相当する
      • メディア等で運ばれる中身
    • [Cambridge Dictionary] Content as a singular noun is uncountable. It means the ideas that are contained in a piece of writing or a film or a speech:
  • Contents (ˈkɑn·tents、コンテンツ)
    • 【ITメディア用語】英語ではあまり使われない
      • 代表的な使われ方としては、以下
        • 目次 (Table of Contents)
    • [Cambridge Dictionary] The contents of a book is the list of chapters or articles or parts that are in the book, with the number of the page they begin on

ContentとContentsの使い分け(Cambridge Dictionary)

日本語の誤用例

結構あります。「応用情報技術者試験」にもあるのは痛い

誤用の背景(サマリー)

  • 日本人は、明治時代からContentsとContentを混同していた
    • 1919年(大正4年)発行、現代新語辞典:Conetntsを「中身」と紹介
  • 映画や映像業界では「ソフト」という用語が長らく(80年代?ごろから)使われており、「コンテンツ」という用語は比較的新しい(90年代からの)用語である。
    • 使用例:CDソフト、DVDソフト
  • 「コンテンツ」がIT分野で使われ始めたのはTOC(Table of Contents、目次)関連であり、これは正しい意味で使われ続けている。
    • VTOC (Volume Table Of Contents):磁気ディスク関連、60年代からの用語
    • TOC (Table Of Contents):CD関連、80年代からの用語
  • 80年代には、CD-ROM等の目次をContentsと表記した例がある。英語に疎い一般人がこれ見て、Contentsが「CD-ROMの中身である各種ソフトウェア」を意味すると誤解した可能性が高い。また、この頃、「コンテンツ」という言葉がゲーム開発の場面で日本においても使われいたという証言もある。
    • 1989年発行ディスクステーション3号の付録CD-ROM
  • そして、IT分野での映画や音楽活用が騒がれた(いわゆるマルチメディア)90年代初頭に、Contentの誤用としての「コンテンツ」がIT・メディア関連の人間から一般に広がり、97年ごろに国内において定着した。
1989年発行ディスクステーション3号付録CD-ROM

初期の「コンテンツ」使用(誤用)例

日本経済新聞における登場回数

参考

マルチメディア白書

  • 1993年から2000年まで発行
    • 1995年まで、マルチメディアソフト振興協会
    • 1996年以降、マルチメディアコンテンツ振興協会
  • 2001年からはデジタルコンテンツ白書となる

要調査:白書内で何時から「コンテンツ」という言葉が使われ始めたのか?

TImeMap(時間軸に着目した新方式の検索エンジン)

Wikipediaでの記述

Googleでの期間指定検索

Googleは、文書が作成された日を正確にはとらえられず、使えない。

ToDo

  • 80年代の月刊ASCIIの調査
    • ゲーム開発関連で「コンテンツ」という言葉が使われいていた可能性が高い

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です